キンドルの原稿は、ブログやWebサイトの様に複雑なソフトは使いません。じつは、マイクロソフトのWord(ワード)だけで作成できます。
ぼく自身、今までに3冊のキンドル本を出版しましたが、原稿の作成はとてもカンタンでした。
今回は、WordでKindle出版するための方法について紹介します。
目次
原稿を書くまでの準備
原稿の構成
基本的な書籍の構成を説明します。
- 前付
- 目次
- まえがき
- 本文
- あとがき
- 奥付
1.前付
キンドル本のタイトルを入力します。
2.目次
Wordでは目次を自動生成できるため、後ほど解説します。
3.まえがき
書籍の意図や目的などを記載します。
4.本文
書籍の本文です。
5.あとがき
著者のプロフィール、PRしたい商品なども記載します。また、書籍を書いた思いや出版に関係した人への感謝を述べます。ぼくの場合、ブログやSNS、YouTubeなどのURLリンクを貼り付けて誘導させています。
6.奥付
題名・出版年月日・著者名・著作権表示を記載します。
原稿の作成
新しい原稿の作成
まずは、新規で『白紙の文書』を作成します。
今回、使用しているWordは、サブスクリプションタイプのMicrosoft365バージョンです。
レイアウト
キンドルでは、横書きと縦書きのどちらでも出版が可能ですが、今回は横書きで説明します。メニューの『レイアウト』タブから『文字列の方向』を選択し、『横書き』をクリックします。
ナビゲーションウィンドウ
ナビゲーションウィンドウの設定についてです。ナビゲーションウィンドウは、目次を自動作成したときに便利な機能です。見出しをクリックするだけで、リンク先の本文に飛べます。
やり方はメニューの『表示』タブから、『ナビゲーションウィンドウ』にチェックを入れます。
ナビゲーションウィンドウを導入すれば作業を効率化できるので、ぜひとも使ってほしい機能です。
タイトルの作成
メニューの『ホーム』タブから、スタイルの『表題』を選択します。タイトルは、『変更』から中央揃えになるように設定してください。
最初の一文字を空白にする字下げ
字下げとは、最初の一文字を空白にする機能です。
やり方はメニューの『ホーム』タブから、『段落』というグループの右下に記載された段落の設定をクリックします。『インデントと行間隔』タブの『最初の行』から『字下げ』を選択し、『OK』ボタンを押します。すると、本文打ち込んだときに各段落ごとに字下げが設定されます。
改行について
Wordの改行には、複数の種類があります。そのため、改行の方法を間違えると、デザイン崩れを起こしてしまいます。Wordの改行については、こちらの記事をご覧ください。
→【Kindle(キンドル)出版の罠?】Wordで改行する場合の注意点
画像の入れ方
キンドルでは、画像の挿入も可能です。メニューの『挿入』タブから『画像』を選択します。
PC内のフォルダから、挿入したい画像を選び、ダブルクリックもしくは『挿入』ボタンを押せば原稿に反映されます。
リンクの入れ方
外部リンクの挿入方法について紹介します。まず、リンクを貼り付けたい文字を左クリックでドラッグ。
リンクを貼り付けたい文字の上で右クリックして、『リンク』を選択します。
アドレスに外部リンクさせたいURLを入力し、『OK』ボタンを押します。
リンクが反映されると、対象の文字が青色に変わります。
見出しの役割り
見出しは、目次を自動設定する際に必要な機能です。通常は、大分類を見出し1、小分類を見出し2という二段階の設定をします。ぼくの場合は、さらに細かく見出し3まで使用しているため、三段階に分けています。
画面では、大分類である『第1章』という文字にカーソルをあわせます。
そして、ホームの『スタイル』から『見出し1』の部分で右クリック。下側に表示が出るので、『変更』を選択します。
スタイルの変更画面から、文字揃えを『中央』にします。また、本文の文字と差別化するため、書式を変更します。今回は、書式を『游ゴシック』・フォントサイズを『16』・『Bold』にして文字を太くします。
『OK』ボタンを押し、原稿を確認すると本文よりも大きくなり、見出し1が目立つ様になりました。
つぎに小分類の設定についてです。先ほどと同じく、変更したい文字にカーソルをあわせて、ホームの『スタイル』より『見出し2』を選択します。すると、大分類よりも少し小さな文字に変更されました。
文字の大きさやフォントの変更などは、ホームの『スタイル』から見出しを右クリックします。そして、『変更』というボタンを選択し、お好みの大きさとフォントに変更してください。
目次の自動作成
見出しを作成したら、目次の設定を行います。目次は『前付』の次のページに作成します。ホームの『参考資料』タブから左端の『目次』をクリックし、『自動作成の目次1』を選択。
すると、設定した見出しが反映し、目次が自動作成されました。さらに詳細な設定を行います。再度、ホームの『参考資料』タブから左端の『目次』をクリックし、『ユーザー設定の目次』をクリックします。キンドル本の場合、ページ番号は表記されないため、『ページ番号を表示する』のチェックを外します。
また、『アウトラインレベル』についてですが、見出し1だけならば『1』、見出し2まで表示するなら『2』、見出し3まで表示させたいのなら『3』を選択します。
目次を作成した後に、見出しを追記もしくは削除した場合は変更も可能です。目次部分をクリックしします。
『目次の更新』から『目次をすべて更新する』をすれば反映されます。
校閲機能で最終チェック
原稿が完成したら、最終チェックを行います。Wordには、文字の誤字・脱字をチェックする校閲機能があります。ホームの『校閲』タブから、左端の『エディター』をクリックします。
すると、画面の右側に誤表記のリストが作成されます。各項目を確認して、誤った内容を修正しましょう。
まとめ
キンドルの原稿は、マイクロソフトのWordだけで作成できます。ブログやWebサイトの様に複雑なソフトは必要ないため、非常にカンタンです。
Macユーザーの方は、Wordをインストールしていないかもしれませんが、Pagesを使用すれば原稿は作成できます。
あなたもぜひ、キンドル出版にチャレンジしてください。
それでは、また!